この楽器のようなネーミングですが実は伝統的な英国風パンケーキ。
英国からの移民が多いニュージーランドでも昔から愛されているパンケーキです。
今回、SNSでレシピが流れて来たので初めて作ってみました。
普通のパンケーキは重曹やベイキングパウンダーで生地を膨らませますが、このクランペットはパンと同じようにイーストを使って生地を作ります。
そのせいで外側はカリッと中はモチモチ、という何とも魅惑的な食感に☆
今回はそのクランペットの由来と簡単な作り方(レシピ)をご紹介しますね。
クランペットとは?
ニュージーランドの地元スーパーでは↑のタイプをよく見かけます。
6~8枚くらい入って$3前後でしょうか?
朝食や軽食に食されるようです。
(私は買って食べたこと無いのですが…)
片面はパンケーキのように、こんがり焼けてフラット
もう片面はプツプツと穴が空いているところに溶けたバターやシロップが浸み込んで美味しいのです。
イギリス文学の中でもクランペットを暖炉であぶりながら食べるシーンもあり、昔から庶民の暮らしの中で親しまれていた食べ物のようですね。
クランペットの名前の由来
実はこのクランペットの由来は諸説あり、はっきりしていません。
おそらくその語源は古英語のcrumpやcrumb(ねじれた、曲がったの意)から来ていると言われています。
当初は熱した鉄板の上で薄く焼きあげ、その周囲が反り返ったことからクランプ(ねじれた)と表現されたのでしょう。
また、薄いケーキを意味するブルトン語のkrampouezhやコーニッシュの krampoeth、ウエルッシュでパンケーキを意味するcrempog などの諸説も存在します。
「クランペット」にはもうひとつの意味が?
実はこのクランペット、英国のスラングで「セクシーな女性」という意味があるそうです。
当時の男性たちは「魅力的な女性」と同じくらい、このクランペットが大好物だった、ということでしょうか?笑
クランペットの材料(直径約8cm×9枚分)
イーストを使って発酵させるため生地作りに40分から1時間ほどかかります。
けれど、2次発酵まで必要なパンよりもお手軽に作れますね♪
- 小麦粉 200g
- ドライイースト 小1(3g)
- 海塩 小1/2(3g)
- 砂糖 小2(6g)
- 豆乳 300㏄
(種類は何でもOKというのが緩くて良きw)
私は↓の分量で作ってます
・薄力粉150g
・強力粉50g
【道具】
あればセルクル(底の抜けた輪型)
無ければアルミホイルや牛乳パックを幅2センチ程の帯状に切って輪にする。
※英国には専用の焼き型「クランペットリング」があるそうですよ!
- ボウルにイースト、粉、海塩、砂糖を入れ、泡だて器で空気を入れながら混ぜる。
- 豆乳を少しずつ入れ、ダマにならないようツヤがでるまでよく混ぜ合わせる。
- ボウルにフタかラップして室温またはオーブンに入れて発酵。
- 生地が2倍にふくらみ、表面にポツポツと穴が空いてきたら、発酵完了。
- フライパンを熱し、油をひいておく。
- お玉で泡をつぶさないようにすくった生地をセルクルに入れ、中火の弱で焼き始める。
- 焼き色がついたら、ひっくり返す。
- 両面が美味しそうに焼けたら出来上がりです♪
クランペットの作り方
この時、一緒に湯をはったボウルをオーブンの中に入れておくと早く発酵します。
もしセルクルがあったら、その内側にも油を塗っておく。
アルミホイルで簡易セルクル↓作りましたw
自然と生地が下におちて輪から外れます(たぶん)
クランペットの食べ方
定番は焼き立てのクランペットにバターとゴールデンシロップをかけるもの。
ジャムやクリームを付けたり、マフィンやワッフルと同じくベーコンや卵料理を添えたりしても良いですね。
薄い塩味がついているシンプルな食事パンなので、甘系にも塩系にも合いますよ♪
焼き上がりをすぐに食べない場合は少しトーストしてカリッとさせてくださいね。
もし、セルクル型が無かったり、型を作るのがメンドウ~という場合は、そのままパンケーキのように薄く焼いても大丈夫ですよ。
最初、私も↑こんな感じで焼きました。
けれど、クランペット特有のモチモチ感を楽しみたかったら・・・
ちょっと手間ですが、輪型を作ることをオススメします。
1.5~2センチくらい、しっかり高さを保って焼き上がりますので、見た目も「らしく」何よりも食感が断然良いです!
kiwi達にも人気のクランペット
ぜひ、手軽につくってみてくださいね☆