
ニュージーランドでは18歳までの歯科治療は基本無料です。
しかしながら、「歯ならび」に関する治療、矯正歯科(Orthodontics)は有料になります。(日本でも保険は適用されません)
虫歯の治療費も高いNZで・・・矯正なんて、どのくらい費用かかるの?
と思っちゃいますよね;
私もOrthodontics(矯正歯科医)選びも迷ったし、見積をもらっても・・・これが普通なのか?高いのか?
よく分からなくて困りました。
今回は息子が受けた「ニュージーランドの歯科矯正」についての体験談レポと、実際にかかった費用を公開してみたいと思います。
NZの歯科矯正で不安に思っている方の参考になれば幸いです。
歯科矯正とは?
歯の並びを整え、上下の噛み合せがうまく合うように調整する歯科治療です。
矯正器具を装着して歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かし、歯ならびと噛み合わせを治していきます。
歯の並びや噛み合わせが悪いと・・・様々なトラブルの原因になります。
- 食べ物がうまく咀嚼できない
- 歯槽膿漏になりやすい
- 口臭の原因になる
- アゴの関節に負担をかける
日本でも厚生省や日本医師会が「8020運動(満80歳で自分の歯を20本以上残そう)」を推奨していますよね。
データ上でも歯並びの良い人は歯の健康状態も良く、長生きの要因のひとつと見られています。
矯正の方法は主に3種類
矯正の方法には主に3つあります。
ブラケット矯正法

歯の表側に接着する装置(ブラケット)にワイヤーを通して歯を移動させるもの。
ブラケットは昔からある金属製の他に近年では透明や白色のセラミックスやジルコニア、プラスチックを使った「審美ブラケット」もあります。
リンガルブラケット矯正法
歯の表側ではなく裏側に装着するブラケット。
表側からは見えないので周囲の人に矯正していることが気付かれにくく「裏側矯正(舌側矯正)」とも呼ばれます。
マウスピース型矯正法
以前は「子供の頃から治療した方が歯ぐきが柔らかいので歯が動きやすい」等と言われていた時期もあったようですが、現在では「矯正歯科治療はいつからでも始められる」とされています。
ニュージーランドの矯正歯科

子供が3年間通っているOrthdonticsでは、2度目の検診の時に再びレントゲンを撮ってから、矯正治療の提案をしていただきました。
レントゲン写真や口腔写真などを交えた小冊子を作ってくれて2つの治療方法と2つの治療器具の説明、そしてそれぞれの見積が記載されていました。
それらをよく読んで「治療法」と「矯正器具」を選ぶようにとのこと。
治療法としては上の2本を抜歯して隙間を作り、上下に矯正器具をつけて治療する方法。
そして、矯正器具は前述の「審美ブラケット(Arch Braces)」と「マウスピース型(Invisalign)」の二択から透明のマウスピース型の「インビジライン」を選んで治療に入りました。
矯正歯科治療の費用は?
個人の状態によって治療法や治療器具、治療期間で差があると思いますが…うちの場合は「2本抜歯後、上下のインビジライン装着で12~24ヶ月」の見積で$8,500位でした。
Orthdonticsで抜歯は出来ないので、他の歯科で抜歯してから治療スタート。
正直「やはり・・・このくらいするのかぁ」と、その見積額を眺めましたが…笑
無利子で24回分割払い、そして治療経過を見ながら追加ライナーが必要であっても、その分の請求はナシ等のこと。
実は24ヶ月経過して歯ならびも整い、上下の嚙み合わせも良くなったのですが担当医は「だいぶ良いけれど、まだ私は納得できない」とライナーを追加で作ること3度。
いずれも追加料金ナシで妥協しない治療を行ってくれていることは嬉しいですね。
まとめ
今回は息子の矯正歯科治療の実態レポを通してニュージーランドのOrthdonticsを紹介してみました。
現在の世界的な矯正歯科のレベルや費用は良く分からないのですが、ここNZの矯正歯科のレベルも悪くはないと思っています。(歯に合わせた特注のインビジラインは全てアメリカで作られ、海外発送で送られてきていました。)
丁寧に見積や治療法の説明も受けられますし、きちんとサポートしてくれているので今のところ私達はNZのOrthdonticsに満足しています。
もし、お子さんや家族の方が矯正治療を考えているようでしたら、まずは評判の良いOrthodonticsを探して受診してみてはいかがでしょうか?
現在の歯並びの状態を調べてもらって、今後の治療方針を決めることをオススメします。
この記事が必要としている方の参考になれば幸いです☆