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先月6/16、NZ国内で新たな新型コロナウイルス感染者2名が確認されたとの発表がありました。

1ヶ月前のニュースですが、ロックダウン後のCOVID-19関連の記事として書き留めておきます。

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ニュージーランドでCOVID-19の患者2名を新たに確認(2020/6/16)

新型コロナウィルス(COVID-19)に対してNZ政府が設置した警戒レベルが2⇒1へ移行したのは2020/6/9です。

レベル2の最中に新規感染者は0ゼロになり、その後ニュージーランドには新規陽性患者は居ませんでした。

しかし2020/6/16、ウェリントンで新型コロナウイルス(COVID-19)の感染症例が新たに2件確認されたとの発表がありました。
NZ国内で新たな感染症例が確認されるのは24日ぶりです。

NZ保健省の発表記事↓
https://www.health.govt.nz/news-media/media-releases/two-new-cases-covid-19-0

日本領事館からのメールを一部抜粋します。

NZ保健省の発表によると、感染が確認されたのは、30歳代と40歳代の女性です。
この2名は、葬儀に参加するため、特例措置としてNZへの入国が認められ、6月7日にイギリスから豪州ブリスベン経由でオークランドに到着し、しばらく隔離施設で過ごした後、13日に自家用車でウェリントンに移動したとされています。

NZ国内での発生ではなく、外国からの帰国者による感染症例でした。

海外からの入国者に対する検査・管理体制がずさん?

NZ国内のコロナウィルス感染者が0ゼロになったことを受けて、警戒レベルが2⇒1へ引き下げられました。

よって、いまだ「警戒レベル1」は続いている状態であり、実質「鎖国状態」にあるニュージーランド。

しかし、その入国者へのPCR検査、そして隔離体制が厳格になされていたか?

今回の新らたな感染者の確認、発表により、それらの議論が持ち上がりました。

というのも、入国者が規定の14日間の隔離を終えずに移動したことが判明したのです。

”親族の死のために英国からニュージーランドに入国し、コロナウィルスのテストを受けずに、滞在していた隔離施設から規定よりも早く外部に出た2人の女性。彼女たちがウィルスに感染していたことがわかった。

当初彼女たちは、オークランドからウェリントンに車で移動した際、誰とも接触がなかったと報告されたが、実際はオークランドのモーターウェイで道に迷ったとき、助けを求めた人物とコンタクトがあったことがわかり、野党から政府の対策を非難する声が上がっていた。これを受けてディレクター ジェネラル・オブ・ヘルスのアシュレイ・ブルームフィールド博士は、「このような事態になったことを謝罪します」と述べた。”

「NZ大好き」公式サイトより

詳しい経緯はわかりませんが…

とにかく親族の葬儀に参列するためにイギリスから帰国した女性2人は、公共交通機関を利用せずにオークランドからウェリントンへ移動はしましたが…

その途中、数人との接触があったことが判明しました。

どのような経緯で2人の移動の許可が出されたかは不明ですが、それに対してのアーダーン首相のコメントは次のとおりです。

「もちろんものすごく反省を感じており、現在システムを強固にすることを確実にしようとしています。こうなってしまった事に対して、私に個人的な責任があるというなら、受け入れます。しかし私の仕事は導き、進むことです。」

と述べ、注力すべきは国境の管理方法を修正することで、この2人の女性の移動を許可した実際の人物を探し出して非難することではないと述べた。

確かに・・・いまだ警戒レベル1で鎖国状態にしてまで、コロナウィルスの侵入を防いでいる国としての防御態勢に問題があった、と言わざるをえないでしょう。

しかし、首相が言及しているように「誰が、ナゼ?移動の許可を出したか?」という問題点よりも、今後の入国者・帰国者に対するNZ政府の対応を再確認し、改善してゆくべきなのでしょう。

NZの感染拡大は続くのか?

本日(7/12)新たな感染者1名が確認され、現在の国内感染者は25名です。

今日の感染者は20代の女性で7/4にイタリア・ローマからの帰国者でドバイ、シドニーを経由して入国しました。

クライストチャーチのホテルで14日間の隔離滞在中のテストで陽性反応が確認されました。

このように海外からの帰国者からの感染症例が報告され、少しずつですが国内のコロナウィルス患者は増えつつあります。

しかしながら、最初の2人を除いては(というか、それ以降)厳格な隔離体制が敷かれるようになりつつあるようで、感染者のトレースはできているようです。

鎖国状態とはいえ、レジデンスの入国は認められているので、今後もこのような形での感染症例はありうるでしょう。

肝心なのは

  • 入国後14日間の隔離が厳格に実施されているか?
  • PCR検査が必要に応じて行われているか?
  • 感染経路がトレースされているか?

などの感染拡大を阻止できる対策が徹底されることに尽きると思います。

24日ぶりの感染症例の確認でNZ国内に衝撃が走りましたが…このグローバルな時代に完全に入国や輸入を禁止している訳ではない今日、常にこのリスクが続くのは仕方のない事です。

要は↑の対策がブレずに、厳格に続けられること。

今回の件で痛い目を見たアーダーン政権は、今まで以上に厳しく対応してくれることを願っています。

また国民のひとりとして、今後も感染の「予防」に努め、このコロナ禍を乗り切る努力を続けてゆこうと思います。

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